ページを選択

2018 Virtual Medal Table

グレースノートが北京冬季オリンピックでのメダル獲得数の最終予測を発表

ノルウェーが再び最多のメダルを獲得、ロシアオリンピック委員会がロシアとソビエト連邦の記録を更新

 

【訂正】オーストリアのサラ・マリタ・クラマー選手がCOVID-19の検査結果により、北京大会の出場が難しいことがわかりました。よって、オーストリア、日本、スロベニアのメダル獲得予測に修正が生じています。日本はスキージャンプのメダル獲得予想が銀から金に変わり、金メダルの獲得数が3枚となっています。

 

アップデート:世界的なCOVID-19流行の影響により、北京大会は通常よりも予測困難な展開になると考えられます。ニールセングループのGracenote(以下グレースノート)のメダル獲得数予測Virtual Medal Table(VMT)では例年通り、前回の2018年平昌大会以降のデータを用いて、2022年の北京大会で活躍が期待される選手の名前を挙げています。現在トップ3にランクインしている選手の中には、COVID-19の検査結果によって、出場できなくなる可能性がある選手もいます。現時点では、オーストリアのスキージャンプ選手サラ・マリタ・クラマー(予想金)、ハンガリーのショートトラックスケート選手シャオアン・リュウ(予想銀)が出発前の検査に合格していないため、出場が怪しくなっているようです。

 

2022.2.2 – 米国カリフォルニア州エメリービル  データ解析の世界的リーディングカンパニー、ニールセン (NYSE: NLSN)グループのグレースノートは本日、 2022年冬季オリンピック北京大会のメダル獲得数予測Virtual Medal Table(VMT)の最終予測を発表しました。グレースノートは2018年冬季大会以降の主要大会での全結果を考慮し、第24回冬季オリンピック大会における参加国の金・銀・銅メダル数を予測します。

 

2021年10月27日に北京大会のVMTを発表して以来、参加国の中で中国と日本が最も成績を伸ばし、中国が7個、日本が6個のメダルを追加しています。また、今シーズンに行われたワールドカップシーズンの結果はロシアオリンピック委員会(ROC)の成績に影響を与えており、ROCのメダル獲得数予想は10月27日に比べて8個減少しています。

 

グレースノートのVMTによる、2022年2月4日開幕の北京冬季オリンピックのメダル予測は以下の通りです。

  • ノルウェーが2大会連続で冬季オリンピックのメダルランキングのトップになると予想されます。現在ノルウェーが獲得するとされている、44個のメダル獲得数は、2018年の平昌大会で記録した、オリンピック記録の39個を更新する予想になっています。
  • アメリカとカナダは接戦の末に4位を争う予想となっています。アメリカは、2018年の平昌大会で隣国のカナダよりもメダル獲得数が少ない結果に終わりました。カナダはこれまで冬季オリンピックの場で、メダル獲得数において2大会連続でアメリカを上回ったことはありません。
  • カナダは、北京大会100日前に発表されたVMTより、総メダル獲得数を1個増やしました。カナダは現在、米国と並んで同じメダル獲得数になると予想されています。
  • ロシアオリンピック委員会(ROC)の旗印で出場が認められた代表選手たちは、2018年の平昌大会の成績を大きく上回ることが予想されます。ロシアオリンピック委員会は、冬季オリンピックでロシアやソビエト連邦を代表する過去のどのチームよりも多くのメダルを獲得すると予測されています。
  • ドイツは2018年の平昌大会に獲得した31個から少し後退し、北京大会では30個のメダルの獲得が予測されています。
  • 世界的なCOVID-19の流行により、2018年の平昌大会から2022年の北京大会にかけて、アジアの多くの選手が主要な選手権や大会への出場を見送ったことが影響し、データ不足が起きています。特に中国のパフォーマンスは、現在の予想では本来よりも過小評価されている可能性があります。一方で、今シーズンのワールドカップへ参加したアジア勢のデータが今回の予測に反映されていることから、一部のデータ精度の向上につながっています。
Virtual Medal Table Top-10

メダル獲得数トップ5

 

  ノルウェー

(2022北京大会での予想獲得数: 44 2018年の獲得数: 39)
ノルウェーは2018年の平昌大会で記録した過去最高の総メダル獲得数39個を上回る偉業に期待がかかっています。これを達成するためには、ノルウェーにとってクロスカントリースキーとバイアスロンがカギとなりそうです。VMTではこれら2種目で28個のメダルを獲得すると予想されていますが、これは過去の冬季オリンピックでの獲得数を8個も上回ることになります。注目選手:アレクサンダー・オーモット・キルデ(アルペンスキー)、ヨハネス・ティングネス・ベー、ストラ・ホルム・ラグレッド、マルテ・オルスブ・ロイスランド、ティリル・エックホフ(バイアスロン)、ヨハネス・ヘスフロット・クレーボ、テレーズ・ヨーハウグ(クロスカントリースキー)、ヤールマグヌス・リーベル(ノルディック複合)、マリウス・リンビク(スキージャンプ)、マーカス・クリーブランド(スノーボード)

 

  ドイツ

 (2022北京大会での予想獲得数: 30 2018年の獲得数: 31)
2018年の平昌大会で31個のメダルを獲得したドイツは北京大会では後退が予想されています。ドイツは、2002年のソルトレークシティ大会では、当時冬季オリンピックにおいて最高記録の36個のメダルを獲得しています。この記録はその後、アメリカ(37個、2010年)とノルウェー(39個、2018年)に破られています。注目選手:フランチェスコ・フリードリヒ、ローラ・ノルテ(ボブスレー)、ヨハネス・ルードヴィヒ、ユリア・タウビッツ、トニー・エッガート、サシャ・ベネケン(リュージュ)、ビンツェンツ・ガイガー、エリック・フレンツェル(ノルディック複合)、カール・ガイガー(スキージャンプ)

 

  ロシアオリンピック委員会 (ROC)

(2022北京大会での予想獲得数: 30 2018年の獲得数: 17)
代表選手たちは、ロシアオリンピック委員会(ROC)として北京大会に出場することが認められています。このチームは北京大会でロシアやソビエトの過去のどのチームよりも多い、30個のメダルを獲得すると予想されています。クロスカントリースキーでは、7個のメダルを獲得し、ロシアにとって最も重要な競技になりそうです。注目選手:アレクサンドル・ボルシュノフ、ナタリア・ネプリャエワ(バイアスロン)、カミラ・ワリエワ(フィギュアスケート)、マキシム・ブロフ(フリースタイルスキー)

 

  アメリカ合衆国

 (2022北京大会での予想獲得数: 22 2018年の獲得数: 23)
冬季オリンピックにおいてアメリカがカナダよりもメダル獲得数が少ないのは過去に2回(1998年、2018年)のみです。VMTでは2022年にこれが繰り返される可能性があると予想されています。アメリカはフリースタイルスキーで最も多くのメダルを獲得し、その他は8つの競技でメダル獲得の可能性が高く期待が寄せられています。注目選手: ミカエラ・シフリン(アルペンスキー)、ケーリー・ハンフリーズ、エラナ・マイヤーズテーラー(ボブスレー)、ジェシー・ディギンズ(クロスカントリー)、アレクサンダー・ホール(フリースタイルスキー)、ブリタニー・ボウ(スピードスケート)

 

  カナダ

(2022北京大会での予想獲得数: 22 2018年の獲得数: 29)
カナダは2018年の平昌大会で同国の過去最高29個の総メダル獲得数を記録しています。北京大会の22個という現在の予想は、2002年ソルトレークシティ大会以来、最も少ないメダル獲得数となります。フリースタイルスキーが8個のメダル獲得を予想され、カナダにとって重要な競技となりそうですが、カナダの競技者は例年通り幅広い競技でメダル候補に挙がり、大きな期待が寄せられています。注目選手:キム・ブタン(ショートトラック)、マーク・マクモリス(スノーボード)、イザベル・ワイデマン、イバニー・ブロンディン(スピードスケート)

 
 

メダル獲得数6位~10位

 

  スイス

(2022北京大会での予想獲得数: 21 2018年の獲得数: 15)
2018年の平昌大会でスイスは15個のメダルを獲得し、1988年以来冬季オリンピックでの同国の最高記録に並びました。現在、スイスの総メダル獲得数は21個と予測され、同国の記録を塗り替えることが期待されます。スイスがこれを達成するためには、アルペンスキーとフリースタイルスキーがカギとなるでしょう。注目選手:アト・フォイツ、マルコ・オーデルマット、ララ・グート・ベーラミ、コリーヌ・スッター(アルペンスキー)

 

  オランダ

 (2022北京大会での予想獲得数: 20 2018年の獲得数: 20)

オランダは2018年平昌大会で20個のメダルを獲得し、今回もそのパフォーマンスに期待が寄せられています。もし予想通りの結果を達成すれば、オランダは冬季オリンピック3大会連続で20個以上のメダルを獲得することになります。2011年以前、オランダは冬季オリンピックで11個以上のメダルを獲得したことがありませんでした。オランダが躍進を続けるには、例年通りスケートトラックでの競技がカギを握ることになるでしょう。注目選手: スザンネ・シュルティング(ショートトラック)、トーマス・クロール、ヨリト・ベルフスマ、イレーネ・シャウテン、イレイン・ブスト(スピードスケート)

 

  スウェーデン

(2022北京大会での予想獲得数: 19 2018年の獲得数: 14)
スウェーデンが16個以上のメダルを獲得できれば、冬季オリンピックでの同国最高の成績となりますが、現在はそれを大きく上回ることになりそうです。特に北京大会ではスウェーデンの女性アスリートの飛躍が期待されます。アルペンスキー混合種目とカーリング混合ダブルスでさらに2個のメダルが予想されており、合計で12個のメダルがスウェーデンの女性選手の手に渡ると予想されています。注目選手:ハンナ・エーベリ、エルビラ・エーベリ、セバスティアン・サミュエルソン(バイアスロン)、カーリングチーム、エバ・アンデション、フリーダ・カールソン(クロスカントリースキー)ニルス・ファン・デル・ポール(スピードスケート)

 

  フランス

(2022北京大会での予想獲得数: 19 2018年の獲得数: 15)
フランスの冬季オリンピックでの最高記録は、15個のメダルを獲得した2014年と2018年です。北京大会ではこれを上回り、19個のメダルを獲得することが期待されています。アルペンスキー、バイアスロン、フリースタイルスキーでの活躍が、フランスがメダル獲得数を伸ばすための必須条件となりそうです。注目選手:アレクシ・パンテュロー(アルペンスキー)、カンタン・フィヨンマイエ、エミリアン・ジャクリン(バイアスロン)、テス・ルドゥー(フリースタイルスキー)

 

  日本

(2022北京大会での予想獲得数: 19 2018年の獲得数: 14)
オーストリアは2018年の平昌大会よりも4個多くメダルを獲得すると予想され、これまでの冬季オリンピックと比べてオーストリア選手の活躍に大きな期待が寄せられています。北京大会では、7つの異なる競技それぞれでメダル獲得が予想されており、これが達成されれば、2010年に同国が記録した成績と並ぶことになりそうです。注目選手: ビンセント・クリヒマイヤー(アルペンスキー)、カタリーナ・リーンスベルガー(アルペンスキー)

Virtual Medal Table Top-10

その他の注目すべき参加国

 

  オーストリア

(2022北京大会での予想獲得数: 15 2018年の獲得数: 14)
オーストリアは2018年の平昌大会よりも2個多くメダルを獲得すると予想され、これまでの冬季オリンピックと比べてオーストリア選手の活躍に大きな期待が寄せられています。北京大会では、7つの異なる競技それぞれでメダル獲得が予想されており、これが達成されれば、2010年に同国が記録した成績と並ぶことになりそうです。注目選手: ビンセント・クリヒマイヤー、カタリナ・リンスベルガー(アルペンスキー)、ウォルフガング・キンドル、マデライン・エグル、ローレンツ・コラー、トーマス・シュトイ(リュージュ)、ヨハネス・ランパルター(ノルディック複合)、サラ・マリタ・クラマー(スキージャンプ)、アンナ・ガッサー(スノーボード)

 

  中国

 (2022北京大会での予想獲得数: 13 2018年の獲得数: 9)
中国は、金メダル6個を含む13個のメダルを獲得し、冬季オリンピック史上最高の成績を残すと予想されています。中国のメダルは、フィギュアスケート、フリースタイルスキー、ショートトラック、スノーボード、スピードスケートなど、これまでメダルを獲得してきた競技での獲得が予想されます。注目選手:徐夢涛、孫家璇、アイリーン・グー(フリースタイルスキー)任志偉、呉大靖、方克信 (ショートトラック)、蔡雪東 (スノーボード)、寧振燕 (スピードスケート)

 

 イタリア

(2022北京大会での予想獲得数: 13 2018年の獲得数: 10)
イタリアは、過去2回の冬季大会のそれぞれでメダル獲得数を伸ばしており、今回も記録を伸ばすと予想されています。13個のメダルは、2002年のソルトレークシティ大会以来、イタリアとして最高記録となります。それ以前では、1994年のリレハンメル大会で記録的な20個のメダルを獲得して以来の最高記録となります。注目選手:フェデリカ・ブリニョネ、ソフィア・ゴッジャ(アルペンスキー)、ドロテア・ウィーラー(バイアスロン)、アリアンナ・フォンターナ(ショートトラック)、ミケラ・モイオリ(スノーボード)、フランチェスカ・ロロブリジダ(スピードスケート)

 

  韓国

 (2022北京大会での予想獲得数: 7 2018年の獲得数: 17)
今回のメダル獲得予測では、韓国は4年前の冬季大会開催時の記録的なメダル獲得数から大きく落ち込むと予想されています。韓国の過去のメダル獲得数を考えると、この予測は、COVID-19などの影響から韓国が北京で獲得する実際のメダル獲得数を過小評価している可能性が高いとも考えられます。注目選手:ファン・デホン、チェ・ミンジョン、パク・ジウォン(ショートトラック)、イ・サンホ(スノーボード)

 
 

開催国の中国およびその他のアジア諸国のデータについての補足

開催国の中国をはじめとするアジア諸国のメダル獲得数予想は、COVID-19の影響で選手が選手権や大会に欠場していたこともあり、まだ発展途上の段階といえます。これまでのオリンピック後の検証では、GracenoteのVMTの精度が高いことが既に実証されていますが、さらに高いパフォーマンスを発揮できるよう、当社では常に手法の微調整を行っています。
 
2020-2021年シーズンはCOVID-19の影響を受けて、多くの中国人選手が世界的な大会に参加していませんでした。これは当社のモデルの微調整にも関わらず、VMTが中国のメダル獲得数を過小に評価している可能性があることを意味します。また、ショートトラックの韓国、スピードスケートの日本にも影響しています。しかしながら、今年の冬季大会の前に2021-2022年の冬季スポーツ大会に参加し、そのデータが今回の予測に反映されていることから、一部のデータ精度の向上につながっています。

Gracenote Virtual Medal Table(VMT)の変遷をたどって

2021.11.10 – 米国カリフォルニア州エメリービル- ニールセン / Gracenote(グレースノート)は、オリンピックの金・銀・銅メダル獲得候補を予測するVirtual Medal Table(VMT)を10年以上前に初めて導入しました。その後、大会が開催されるたびに、このアルゴリズムは改良されてきました。しかしながら、COVID-19の世界的流行の影響により、オリンピックの成績予測はより難しいものとなりました。

 

4年に一度の大会で、選手や国の成績を正確に予測することは簡単ではありません。その中、COVID-19の影響により、様々な選手権や大会、トライアルなどが延期や中止を余儀なくされたり、多くの国の選手が欠場したりと、さらに予測不可能な事態が発生しました。

 

Gracenote Sportsではオリンピックが開催されるたびに手法を調整し、メソドロジーを発展させてきましたが、COVID-19最中でそのプロセスをより洗練することができました。

 

TOKYO 2020の大会後、当社はさらなるメソドロジーの発展と継続的なアップデートを行っています。前回大会でのVMTのハイライトは以下の通りです。

 

  • 当社のVMTは、総メダル獲得数における上位10カ国の予想を的中させました。
  • 上位 20 カ国のうち、日本、オランダ、イタリア、ブラジル、トルコ、インドはいずれも過去最多のメダルを獲得することを的中させました。また、カナダはが1984年以来に最高の成績を収めるオリンピックになると予想しました。
  • VMTが予想したトップ6 のうち4つの参加国・参加地域は、予想から金メダル1個の僅差が生じる結果となりました。
  • 開催国の日本にとっては、無観客でもホームアドバンテージの要素がうまく働き、VMTの予想は実際のメダル獲得数と比べて、金メダル1個、総メダル獲得数2個の僅差が生じる結果となりました。
  • ロシアオリンピック委員会の総メダル獲得数を正しく予想し、ドイツ総メダル獲得数は予想から2個外れる結果となりました。
  • イタリアの記録的な活躍を予想し、最終的に総メダル獲得数は予想から1個、金メダルは2個の僅差が生じる結果となりました。
  • 韓国が20年以上ぶりに金メダル獲得数トップ10から外れることを予想し、韓国の総メダル獲得数を的中させました。金メダル獲得数は予想から1個の僅差が生じる結果となりました。

 

VMTの予測にはまだ改善の余地があります。開催国の中国をはじめとするアジア諸国のメダル獲得数予想は、COVID-19の影響で選手が選手権や大会に欠場していたこともあり、まだ発展途上の段階といえます。これまでのオリンピック後の検証では、GracenoteのVMTの精度が高いことが既に実証されていますが、さらに高いパフォーマンスを発揮できるよう、当社では常に手法の微調整を行っています。

 

過去数年間で、GracenoteがVMTの精度向上において考慮したポイントは以下の通りです。

 

開催国のホームアドバンテージ

2012年のロンドン大会以前から開催国としてのホームアドバンテージは追加要素として、結果に反映されるものと考えられていました。イギリスの総メダル獲得数は65個としてVMTの予想が的中しましたが、金メダルについては獲得数で予想が外れる結果となりました。そこで、Gracenoteはホームアドバンテージ係数を新たに導入することで、より正確な金メダル獲得予想を可能にしました。TOKYO 2020では、大会前の日本の総メダル獲得数は60個(金メダル26個)という予想に対し、実際の獲得数は58個(金メダル27個)と驚くほど近い値となり、ホームアドバンテージによる影響が改めて実証されました。

 

ベストリザルト

競技によっては、オリンピック大会間で選手が記録する成績の数が大きく異なる場合があります。VMTは大会間の成績をすべて含めるのではなく、各選手が記録したベストリザルト(最高の成績)を、他の要素とともにランキングに使用しています。このため、他の選手と比べて多くの選手権や大会に出場していても、その成績には予想に考慮されないものもあります。

 

シーズン自己ベスト

陸上や水泳などの競技は、シーズン中の自己ベストのタイムを使った仮想レースを毎年取り入れることで、予想における精度を高めています。

 

上記のようなVMTのアルゴリズムに加えられた変更により、長年にわたってオリンピックの予想は改善されてきました。しかしながら、2020年に起きたCOVID-19の世界的流行の影響により、問題となりうる別の要素が発生しました。

 

選手権や大会の中止に伴う競技不足

COVID-19のパンデミックの影響で、2020年を中心に世界各地で開催予定だったウィンタースポーツの選手権や大会が中止になりました。カーリングやアイスホッケーの世界選手権など、世界大会規模の選手権が中止になった競技もあります。

 

選手の欠場

COVID-19の世界的流行が起きて以来、ウィンタースポーツの大会への参加選手が少なくなっています。特に2021年の世界ショートトラックスピードスケート選手権と世界距離別スピードスケート選手権大会では、アジア選手の欠場が目立ちました。

 

前回大会の2019年世界ショートトラック選手権では、30個のメダルのうち韓国と中国が合わせて16個のメダルを獲得したことや、2020年のスピードスケート世界選手権では48個のメダルのうち日本、韓国、中国が合わせて7個のメダルを獲得したことを考慮すると、これは重要な要素であるといえます。

Gracenote Virtual Medal Tableについて

Gracenote Virtual Medal Table (VMT)は、過去のオリンピック、世界選手権、ワールドカップにおける個人やチームの成績に基づき、参加各国・地域の金、銀、銅のメダル獲得数を予測する統計モデルです。そのシンプルでわかりやすい情報は、シームレスなデータ・フィードによって提供されます。放送事業者、メディアパブリッシャー、有料チャンネル事業者は、VMTを活用することによりWeb、モバイル、テレビの各プラットフォームでオリンピック関連のユニークなコンテンツを展開することができます。

 

Gracenoteについて

Nielsen (NYSE: NLSN)グループのメンバーとして米国・エメリービルに本社を置くGracenoteは、エンターテイメントのデータおよびテクノロジーにおけるリーディングカンパニーです。音楽、ビデオ、スポーツのコンテンツや技術を世界各地で提供し、さまざまな業界で大きな信頼を得ています。2億を超える楽曲情報、85以上の国のテレビ番組表、4500のスポーツリーグや大会に関する詳細な記録や統計などのデータを揃えており、楽曲や映像の認識技術は業界のスタンダードとなっています。


なお、Gracenote Sportsについてのさらに詳しい情報は、下記のリンクよりご覧頂けます。 https://www.gracenote.com/ja/sports-ja/global-sports-data-ja/.

Gracenote

Get in Touch

Want to get in contact with Gracenote about our services?