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2018 Virtual Medal Table

TOKYO 2020 メダル獲得数の最終予測
アメリカ、ロシアオリンピック委員会、中国、日本が上位を争う

COVID-19の世界的流行の影響により、東京オリンピックは史上最も予測が難しい大会となりました。Nielsen /GracenoteのVirtual Medal Table (VMT)は、2016年の夏季オリンピック以降に得た情報をもとに各アスリートたちの活躍を予想してきましたが、パンデミックによる不確定要素も依然として多く存在している状況です。1年間の延期を経て開幕を迎えた東京オリンピック。Gracenoteは2016年以降の主要な大会のデータを収集・分析し、各参加国・参加地域、各選手の金、銀、銅メダル獲得数予測をVirtual Medal Tableにて随時アップデートしてきました。今回の更新には、2021年7月における最新の分析を反映しています。

スナップショット

  • 東京オリンピックでは、アメリカが最も多くメダルを獲得することが予想されます。そして、もしそれが達成されれば、同国は夏季オリンピックにおいて7大会連続のメダル最多獲得国となります。
  • 2016年にはメダルの数が70まで落ち込んだ中国は、東京オリンピックでも同等の成績となる見通しで、その獲得数は66と予想されています。しかしながら、パンデミックの影響により、VMTにおいてそれぞれトップ8にランクされている中国の選手たちの約80%の最新競技データがない状況なので、この予測が過小評価である可能性もあります。また、中国は総合メダル獲得数では3位であるものの、金メダルの数では2位という予想となっています。
  • ロシアオリンピック委員会の代表として出場する選手たちは、総合で2位の成績をあげる見通しとなっています。しかし、中国の選手たちが予想以上の活躍を見せた場合、3位をかけて日本と争うことも考えられます。
  • 開催国の日本は、2016年のリオ大会と比べて総メダル獲得数を50%近く伸ばすことになりそうです。金メダルの数においては、アメリカ、中国に次いで3位という予想となっています。
  • イギリスは、2016年のリオ大会では総メダル獲得数で3位でした。東京では5位に後退することが予想されますが、なおも4大会連続でのトップ5入りを達成することとなりそうです。
Virtual Medal Table Top-10

予想されるトップ5

 

アメリカ合衆国

(TOKYO 2020での予想獲得数: 96 2016年の獲得数: 121)
今回の東京オリンピックでは、アメリカが最多のメダルを獲得するでしょう。Gracenote はその獲得数を、同国が著しい躍進を見せた2016年大会から25落とした96と予想しています。またアメリカは、異なる27の競技でのメダル獲得が予想され、現在の最高記録である28競技 (1980年大会のソビエト連邦、2016年大会のアメリカ)に迫る偉業に期待がかかっています。

 

ロシアオリンピック委員会

(TOKYO 2020での予想獲得数: 68 2016年の獲得数: 56)
ロシアオリンピック委員会の代表選手たちは、合計68個のメダル獲得が予想され、中国や日本と競いつつもアメリカに次ぐ2位の成績をあげる見通しです。もしそれが達成されれば、2016年大会でのロシアの総獲得数を大きく上回り、2004年以降においては同国の最高成績に並ぶことになります。

 

中国

(TOKYO 2020での予想獲得数: 66 2016年の獲得数: 70)
2016年には70個のメダルを獲得した中国ですが、その成績は同国にとって2004年以降最も低いものでした。そして今回はそれをさらに下回る可能性があります。しかし、多くの選手が2019年以降の大会に出場しておらず、その要因が今回の予測にマイナスに作用していることも考えられます。前回のリオ大会では総メダル獲得数でイギリスを3つ上回り、2位という成績でした。今回は開催国の日本、そしてロシアオリンピック委員会とその順位を争うことになりそうですが、金メダルの獲得数では、その両国を中国が大きく上回ることが予想されています。

 

日本

(TOKYO 2020での予想獲得数: 61 2016年の獲得数: 41)
前回大会では過去最多41個のメダルを獲得した日本は、東京ではその数をさらに約50%伸ばすと予想されています。野球などの強みとしている競技、また、スケートボードやスポーツクライミングなどの新たに導入される競技で好成績をあげることができれば、その記録的な飛躍が実現するでしょう。

 

イギリス

(TOKYO 2020での予想獲得数: 52 2016年の獲得数: 67)
2016年には、イギリスは自国大会の直後の大会でメダルの獲得数を伸ばした最初の国となりました。しかし東京では、メダルの数を前回から15落とすことが予想されます。合計52個のメダルを獲得できれば、4大会連続でのトップ5入りを達成する可能性が高いですが、トップ3からは転落することとなりそうです。後退の要因としては、自転車競技、体操競技、ボート競技への期待値の低さが挙げられます。2016年大会では、それら3つの競技におけるメダルの数は総獲得数の約3分の1に当たる22個でした。しかし東京では、それらにおいて狙える表彰台はわずかに5つという予想となっています。

 

 

6位~10位の予想

 

オランダ

(TOKYO 2020での予想獲得数: 48 2016年の獲得数: 19)
オランダが史上最高の成績を収めたのは2000年のシドニーオリンピックで、その時のメダル獲得数は25個でした。最新の分析によると、オランダは東京オリンピックで陸上競技、自転車競技、セーリング競技で過去最多のメダルを獲得する可能性があり、自国の記録を塗り替えることになりそうです。また、少数の選手が複数のメダルを獲得していた2000年とはうって変わって、今回は表彰台に立つ選手の数が増えることが予想されます。

 

フランス

(TOKYO 2020での予想獲得数: 42 2016年の獲得数: 42)
フランスは、東京大会でも前回と同等の成績を維持することが予想されます。もしメダルの数が40を超えれば、40個以上の獲得が5回目となり、そのうちの3回は2008年から2016年に達成されています。また今回は、フェンシング、柔道、陸上競技におけるフランスの躍進に大きな期待が寄せられています。

 

イタリア

(TOKYO 2020での予想獲得数: 41 2016年の獲得数: 28)
イタリアは、東京オリンピックではフェンシングや水泳において16個のメダル獲得が期待されており、それにより2016年大会と比べて総獲得数が50%増加することが予想されます。また、空手が競技として新たに取り入れられることも、2人の有力選手を擁するイタリアにとっては追い風となりそうです。

 

オーストラリア

(TOKYO 2020での予想獲得数: 40 2016年の獲得数: 29)
オーストラリアは、直近の2大会においてイギリスに負け越しており、2004年以来、同国より上位に立っていません。2016年大会と比べて前進は予想されるものの、なおもイギリスの予想成績には届かない見通しです。直近の2大会における後退については、水泳競技での成績が振るわなかったことがその要因と考えられます。しかし前回大会以降のオーストラリアの選手たちの競技データは、水泳の選手たちが東京で大きな活躍をする可能性を示しており、それがメダル獲得数を伸ばすための必須条件となりそうです。

 

ドイツ

(TOKYO 2020での予想獲得数: 35 2016年の獲得数: 42)
Gracenoteの解析データによると、ドイツの成績は直近の3大会と比べて少し後退しそうです。1990年の東西ドイツ統一後すぐにトップ3入りを果たしましたが、その後、中国 (2000年~)、オーストラリア (2000年~2008年)、イギリス (2008年~2016年)に追い越されています。2008年を除き、ここ数回に渡ってトップ5入りを争っていますが、東京オリンピックで5位以上を達成するには50個のメダルが必要となりそうです。

2020 TOKYOのページにて、メディア事業者、エンターテイメント事業者に向けたさまざまなデータ・ソリューションを紹介しています。Gracenoteのデータや技術を活用することで、デジタル、ビデオのプラットフォームを包括的にカバーしたサービスを構築し、ユニークで魅力的なオリンピック体験を提供することが可能となります。

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Gracenote Virtual Medal Tableについて

Gracenote Virtual Medal Table (VMT)は、過去のオリンピック、世界選手権、ワールドカップにおける個人やチームの成績に基づき、参加各国・地域の金、銀、銅のメダル獲得数を予測する統計モデルです。そのシンプルでわかりやすい情報は、シームレスなデータ・フィードによって提供されます。放送事業者、メディアパブリッシャー、有料チャンネル事業者は、VMTを活用することによりWeb、モバイル、テレビの各プラットフォームでオリンピック関連のユニークなコンテンツを展開することができます。

Gracenoteについて

Nielsen (NYSE: NLSN)グループのメンバーとして米国・エメリービルに本社を置くGracenoteは、エンターテイメントのデータおよびテクノロジーにおけるリーディングカンパニーです。音楽、ビデオ、スポーツのコンテンツや技術を世界各地で提供し、さまざまな業界で大きな信頼を得ています。2億を超える楽曲情報、85以上の国のテレビ番組表、4500のスポーツリーグや大会に関する詳細な記録や統計などのデータを揃えており、楽曲や映像の認識技術は業界のスタンダードとなっています。
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